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書籍案内

よくわかる電子顕微鏡技術

よくわかる電子顕微鏡技術
監修: 平野 寛、宮澤七郎
編集: 医学・生物学電子顕微鏡技術研究会
出版社: 朝倉書店
TEL.03-3260-0141
価格: 14,700円(税込み)
本書は医学生物学領域で電子顕微鏡を用いて研究、診断を行う全ての技術者、研究者、医師を対象にした、電子顕微鏡技術書である。
専門分野で活躍する多くの著名な技術者、研究者による執筆であるために、実際の電子顕微鏡操作、試料作製の方法、手順が明解に記載されている。また、写真、図、フローチャートをふんだんに用いて「よくわかる」技術書にまとめられている。
目次
    1.透過電子顕微鏡の試料作製法
  • 1.1 一般的な試料作製法(堀田康明)
  • a.固定剤とその利用法
  • b.脱水と置換の操作
  • c.樹脂
  • 1.2 動物細胞の試料作製法
  • (伊藤洋二、宮澤七郎、根本典子、朴杓允)
  • a.標準的な試料作製法
  • b.各ステップにおける留意点と実際
  • c.迅速試料作製法
  • d.試料作製に注意を要する組織や構造
  • e.病理組織の保存法と固定液
  • f.パラフィンからのもどし電顕法
  • g.器具・試薬の取扱いと注意事項
  • h.電顕的検索が保険請求の対象となる病理組織と疾患
  • 1.3 植物細胞の試料作製法(朴杓允)
  • a.植物の電顕試料作製法
  • b.固定前の準備
  • c.各種の固定法
  • 1.4 微生物の試料作製法(朴杓允)
  • 1.5 硬組織の試料作製(江尻真一、小溝英治)
  • 1.6 単層培養細胞、浮遊細胞、生体高分子試料(勝本哲央)
  • a.単層培養細胞の試料作製法
  • b.浮遊細胞、生体高分子試料の試料作製法
  • 1.7 マイクロウェーブによる試料作製法(宮澤七郎)
  • 1.8 オートティッシュプロセッサ(宮澤七郎)
    2.超薄切片法
  • 2.1 超薄切片法総論(高塩 稔)
  • a.超ミクロトームの種類と原理
  • b.超ミクロトーム室の条件
  • c.超薄切片作製の実際
  • d.超薄切のトラブルとその原因
  • 2.2 ガラスナイフ作製(与那覇朝英)
  • a.手割り法
  • b.ナイフ作製機の特徴と種類
  • 2.3 ダイヤモンドナイフの取扱い法(宮澤七郎)
  • a.ダイヤモンドナイフの購入
  • b.刃角度および取付角度の測定方法
  • c.取扱方法と注意点
  • d.クリーニング方法
    3.電子染色(吉濱 勲)
  • 3.1 厚切り切片の光顕染色法
  • a.非脱樹脂染色法
  • b.脱樹脂法
  • c.非脱樹脂染色法
  • 3.2 準超薄切片法
  • 3.3 準超薄切片のポジティブ染色法
  • a.非特異的切片染色法
  • b.特異的切片染色法
  • 3.4 自動染色機
  • 3.5 ネガティブ染色法
    4.走査電子顕微鏡の試料作製法(島田達生)
  • 4.1 標準SEM試料観察法
  • a.試料の摘出と切り出し
  • b.洗浄
  • c.固定
  • d.導電染色
  • e.脱水
  • f.置換
  • g.乾燥
  • h.試料台への載物
  • i.金属膜コーティング
  • 4.2 観察面剖出
  • a.自由表面の洗浄
  • b.切断法
  • c.剥離
  • d.割断法
  • e.化学的消化法
  • f.染色体の割出
  • g.分離ミトコンドリアの観察
  • 4.3 鋳型法
  • 4.4 遊離細胞の観察
  • 4.5 培養細胞の観察
  • 4.6 反射電子像観察法
    5.支持膜と真空蒸着(北重夫)
  • 5.1 グリッド
  • 5.2 支持膜
  • 5.3 真空蒸着
  • 5.4 シャドウイング
  • 5.5 レプリカ法
    6.凍結技法(鈴木季直)
  • 6.l 急速凍結法
  • a.凍結の原理
  • b.種々の急速凍結法
  • c.凍結法の検討
  • 6.2 凍結乾燥法
  • 6.3 凍結置換法
  • 6.4 凍結レプリカ法
  • 6.5 凍結超薄切片法
    7.組織化学
  • 7.1 酵素組織化学(和泉伸一)
  • a.酵素組織化学の原理
  • b.電顕酵素組織化学の実際
  • 7.2 レクチンその他の組織化学(川上速人)
  • 7.3 免疫組織化学(小松連至)
  • 7.4 pre embedding法(小松遵至)
  • 7.5 凍結超薄切片法の応用(高田部昭)
  • 7.6 post embedding法(根本典子、宮澤七郎)
  • a.試料作製法
  • b.樹脂包理法
  • c.金コロイド免疫電顕法
  • d.免疫染色の手技
  • e.OsO4固定試料の免疫反応
    8.オートラジオグラフィー(栗原孝行)
  • a.電顕ARGの原理
  • b.電顕ARGに使用する放射性同位元素
  • c.RI物質の投与
  • d.電顕試料作製
  • e.グリッドおよび切片処理
  • f.原子核研究用乳剤の種類
  • g.乳剤塗布法
  • h.露出
  • i.現像
  • j.染色
  • k.電顕ARG像の観察上の注意
  • l.1μm切片の光顕ARG法
    9.写真処理(宮澤六郎、宮澤七郎)
  • a.フィルムの特性
  • b.暗室作業
    10.透過電子顕微鏡の原理と構造(花市敬正)
  • a.電子顕微鏡の基礎
  • b.電子顕微鏡の構成とその役割
  • c.電子顕微鏡の操作
  • d.電子顕微鏡の保守
  • e.電子線回折
  • f.TEMにおける立体観察法
    11.走査電子顕微鏡の原理と構造(村中祥悟)
  • a.走査電子顕微鏡の原理
  • b.走査電子顕微鏡の構造
  • c.SEM操作の手順と分解能・像質への影響
  • d.反射電子像
  • e.低真空試料室を持つ走査電子顕微鏡
  • f.走査電子顕微鏡における立体観察
  • g.保守
    12.分析電子顕微鏡(宮澤七郎)
  • a.電子線マイクロプローブX線微小分析
  • b.EPMA分析法
  • c.X線スペクトルの見方
  • d.測定条件の決め万
  • e.バルク試料と薄膜試料における分析領域の違い
  • f.試料作製上の注意
    13.電子顕微鏡像の画像処理(村中祥悟、朴杓允)
  • a.像質向上処理
  • c.形態計測
  • d.画像解析
  • e.コンピュータグラフィックスによる
    三次元再構築像の作製法
    14.良い電子顕微鏡像を得るためのテクニック
  • 14.1 良い透過電子顕微鏡像の撮り方
    (会田嵯武郎)
  • 14.2 良い走査電子顕微鏡像の撮り方(松本健次)
  • 14.3 試料作製・切削・染色法
  • a.固定と採取の問題
    (伊藤洋二、宮澤七郎、村中祥悟、朴杓允)
  • b.樹脂の問題(朴杓允)
  • c.切削の問題(高塩 稔、朴杓允)
  • d.染色の問題(朴杓允、根本典子、小松遵至)
  • e.乾燥の問題(村中祥悟)
    15.基本的な細胞構造
  • 15.1 動物細胞の基本構造(森 吉臣)
  • 15.2 植物細胞の基本構造(朴杓允)

付録1 電顕試薬の配合表

付録2 電顕で使用する試薬の危険性

付録3 単位換算表・スケール表

索引


執筆者一覧(五十音順敬称略)

会田嵯武朗
日本電子(株)電子光学機器技術本部

和泉伸一
長崎大学医学部解剖学第三講座

伊藤洋二
神奈川県総合リハビリテーションセンター検査部

江尻貞一
新潟大学歯学部口腔解剖学第一請座

小澤英浩
新潟大学歯学部口腔解剖学第一講座

勝本哲央
鳥取大学医学部中央電子顕微鏡室

川上速人
杏林大学医学部解剖学教室

北 重夫
東京女子医科大学総合研究所電子顕微鏡室

栗原孝行
金沢医科大学総合医学研究所

小松遵至(*)
東海大学医学部共同利用研究室細胞生物部門

島田達生
大分医科大学解剖学教室

鈴木季直
帝京大学医学部第二生理学教室

高塩 稔
岩手医科大学電子顕微鏡室

高田邦昭
杏林大学医学部解剖学教室

根本典子(*)
北里大学医学部電子顕微鏡センター

花市敬正
名古屋大学医学部教育研究機器センター

平野 寛(**)
杏林大学医学部解剖学教室

朴杓 允(*)
帝京大学医学部整形外科学教室

堀田康明
名古屋市立大学医学部第一解剖学教室

松本健次
日製産業(株)科学機器センター

宮澤七郎(**)
北里大学医学部電子顕微鏡センター

宮澤六郎
東京大学医学部附属病院検査部フォトセンター

村中祥悟(*)
浜松医科大学電子顕微鏡室

森 吉臣
独協医科大学越谷病院病理部

吉濱 勲
東京医科大学電子顕微鏡研究室

与那覇朝英
聖マリアンナ医科大学中央電子顕微鏡研究施設


(**監修者、*編集担当者、五十音順)

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