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走査電子顕微鏡(SEM)が開発されてから約30年足らずの間に、装置の性能や操作性は著しく向上して、これを追いかけるかのようにSEMの試料作製技術も急激な進歩を遂げてきました。
これらの開発を背景に、SEMを活用する医学・生物学分野の研究範囲は拡大して、現在では、細胞内の微細構造の観察はもとよりウイルスや生体高分子、さらに臨床診断の分野に至るまでが観察対照となっています。
この多様な試料をSEM観察するための試料作製技術については、これまで研究者が独自に工夫するか、もしくは先達の論文を片手に試みてきたことと思われます。
いかに試料作製の理論や技術が進歩したとは言え、これらの情報を包括した適切な技術書が少ないため、技術の修得に長い時間を責やし、目的の研究に役立てるまでに非常に遠まわりしているのが現状でありました。
このような現状をふまえ、本書は、これからSEMを始めようとする方から第一線で研究に携わられている方に対する幅広い要望に対応できる 技術書として計画、発刊されました。
序文
電子顕微鏡の歴史と年表
付録
索引
安達一男
新潟大学医学部第三解剖学教室
安達公一(**)
日本医科大学WHO協力センター
中 英男(*)
北里大学東病院病理部
石井 明
浜松医科大学寄生虫学講座
伊藤康雅
歯科伊藤医院
上田眞太郎
日本大学理工学部医療福祉工学専攻
牛木辰男
北海道大学医学部第三解剖学教室
大畑正昭
日本大学医学部医学科第二外科教室
大庭明生
岡崎国立共同研究機構生理学研究所技術課
小倉一道
日本電子(株)電子光学機器技術本部応用研究センター
尾上孝利
大阪歯科大学細菌学教室
勝本哲央
鳥取大学医学部電子顕微鏡室
加藤征治
大分医科大学解剖学講座
蟹江良一
名古屋市立大学医学部整形外科学教室
兼田秀夫
埼玉医科大学精神科センター神経病理研究室
川村公一
秋田大学医学部第二病理学教室
久米 光
北里大学医学部病理学教室
小高鉄男
昭和大学歯学部第二口腔解剖学教室
近藤俊三(*)
三菱化成生命科学研究所技術室
塩田 敬
埼玉医科大学精神科センター神経病理研究室
島倉昌二
(株)トプコン電子ビーム事業一部
島田達生
大分医科大学解剖学講座
社本幹博
藤田学園保健衛生大学病態細胞学研究部門
白土 公
順天堂大学医学部腎臓内科
高橋常男
神奈川歯科大学口腔解剖学教室
田中敬一
烏取大学名誉教授
中本 直
北里大学医学部解剖学教室
根本典子(*)
北里大学医学部電子顕微鏡センター
堀田康明(*)
名古屋市立大学医学部第一解剖学教室
朴 杓允(*)
帝京大学医学部整形外科学教室
松本健次
日製産業(株)科学機器センター
満嶋 明
鳥取大学医学部第二解剖学教室
宮澤七郎(**)
北里大学医学部電子顕微鏡センター
村中祥悟(*)
浜松医科大学実験実習機器センター
山田満彦
日立計測エンジニアリング(株)テクノリサーチセンター
(**監修、*編集委員)